思考の種

覚書として

蒔いた種からしか刈り取れない。

蒔いた種からしか刈り取れない。

これは世界を司る法則だ。

この法則は何時いかなる時にも作用する普遍かつ不変なもので、「カルマ」や「原因と結果の法則」などと呼ばれたりもする。
この法則は誰にとっても身近なもので、より良い人生を手に入れるためには特に重要なものだ。

しかし、この法則を理解して自分の人生に対して使いこなせている人は決して多くない。
殆どの人はこの法則について聞いても当たり前のことと聞き流してしまう。

例えば、リンゴの果実が欲しければリンゴの木の種を蒔かなければならない。
成長が早いからという理由でクスノキの種をいくら蒔いても将来的にその木からリンゴの果実を得ることはできない。

当たり前だ。

だが、その当たり前なこともそれが自分ごととなると途端に実践が難しくなる。

私たちの普段の生活において

  • 食べ過ぎれば太る。
  • トレーニングを続ければ身体は引き締まる。
  • 過度の飲酒は論理的思考力を低下させる。
  • 喫煙は健康を損なう。
  • たくさんの人を喜ばせれば、たくさんのお金が入ってくる。
  • 無駄な浪費をすれば手持ちのお金は減る。
  • 機嫌良く接すれば相手から良い印象をもたれる。

どれも言葉にすると当たり前なのだが、実際には私たちの願望と行動とは必ずしも一致していない。

覚えておくべきは原因なくして結果が生じることはないし、結果があるということは過去にその原因があったということだ。

望まない結果が出るのはなぜなのか?

望まない結果が出るのは、この法則の下においては蒔いた種を刈り取らないという例外はあり得ないからだ。
私たちのとる全ての行動は原因となり、必ず何かしらの結果をもたらす。
この法則から逃れることはできない。
そして、人生は常に選択を迫られる。
「選択しない」という選択では「選択しない」という種を蒔き、同様に「行動しない」という選択は「行動しない」という種を蒔いたことになる。

原因と結果は必ず繋がっていることを忘れてはいけない。

蒔いた種をより良く育てるためには必要なものがある。

蒔いた種が健やかに育つためには、大地の養分、太陽の光、水、時間が必要である。

大地

種が成長するにはしっかりとした土台が必要だ。
土台とは人格である。種を蒔いた者が収穫物にふさわしい人格を持っていれば、種はより健やかに成長する。

太陽

種の成長には太陽の光も欠かせない。
太陽とはエネルギーである。心が曇った状態が続いていると、健康な収穫物はなかなか育たない。

種を健やかに育てるには水やりも不可欠だ。
水やりとは日々の行動である。蒔いた種を育てるための行動を日々続けていくことが大切なのだ。

時間

種からの収穫を得るには時間の力も必要だ。
種の種類によって収穫までにかかる時間はそれぞれである。
蒔いた種は必ず収穫できることを信じ、収穫の時を待たなければならない。

つまり、より良い人生を手に入れるためには正しい選択、優れた人格、情熱、行動、時間が必要ということだ。