思考の種

覚書として

「もうどんな環境でも自分は大丈夫」と思えた瞬間に真の安心感を手にする

「もうどんな環境でも自分は大丈夫」と思えた瞬間に真の安心感を手にする

成長とは自身の変化である。

成長とは何か?

人生は変化だ。

大きな変化もあれば、小さな変化もあるけれど、変化がなければ成長もない。

コーチング選書5 コーチングマニュアル (コーチング選書 (05))より

この一節から思うに、成長とは人生で遭遇する様々な変化に適応するために自身も変化をしていくということなのであろう。

では、どのような変化が起きたときに人は成長するのか?

その成長は計画的にできるものではありません。

予期せぬ問題に直面し、こころや感情が揺さぶられるようなつらい体験をし、それを乗り越えたときに達成できる心理的な成長です。

そのためには、困難や苦しみから逃げ出してはいけない。

たとえ自分が不快に感じることでも、精神的な痛みを感じようとも、勇気を持ってその挑戦を受け入れることができた人にだけ与えられる報酬なのです。

世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方より

たしかに。

逆境にもまれて成長することは多い。

正確には現状と理想との隔たりを感じたときに前向きに隔たりを埋めに行くときに成長するといった感じだろうか?

目標と現状をしっかり認識すること、そこから目標に近づくためのステップを設定し、一歩ずつでも確実に進んでいくことが重要なのではないか。

ただ、人は逆境にもまれて成長することが多いということには同意するが、私は成長の過程が必ずしも苦しいものではないと思う。

「自分は毎日少しずつ改善し続けている」という自覚だけが、人生で唯一の安心感の源だ。

自分の能力、人生の質を高めるために、たゆまぬ努力をしているのだから、現状維持など気にしなくてもいい。

おかげで、「いつも新しいことを習得し、人間的に成長している」という確信が持て、悔いの残らない人生を送れるのだ。

アンソニー・ロビンズの自分を磨く (単行本)より

そう!この感覚!

安全地帯に居座り、これから先もずっとこの場所がなくならないようにと願っているときには安全地帯にいるにも関わらず不安がつきまとう。

逆に不安定な流れの中にいながらも自身がその瞬間瞬間でベストと感じられるように行動しているときの方が未来に対しての不安が少ないのだ。何より楽しい。

たぶん、自身成長と思われる変化を繰り返す中で「もうどんな環境でも自分は大丈夫」と思えた瞬間に真の安心感を手にするのだと思う。

成長のために必要なことは?

では、成長するためには環境の変化以外に何が必要なのか?

成長のための行動には何よりまずモチベーションが大切であり、原点であると考える。

モチベーションは現状と理想との溝を埋めるための原動力といえる。

何にモチベーションを得るのかは人それぞれではあるが、根本は苦痛の回避未来への希望である。

そして、この2つのうちどちらの方がエネルギーが強いかといえば前者である。

それゆえに通常人は苦痛と希望が競合した場合には苦痛回避の方向に動いてしまうものだ。

それ自体は必ずしも悪いことではない。

それに抑えようとしても、苦痛回避は生存本能からくるものなので仕方がない。

人が理性と知性をもって成長のために自身の望む方向に仕向けるのであれば苦痛を味方につけるとよい。

つまり、望まない行動を起こしたときに苦痛が発生するという仕組みをつくるということだ。

遊びは全力でやる。前のめりに学ぼうとせず瞬間を楽しむ。

自分が熱中している遊びに関しては、素直に楽しむことに全力を注ぐだけで驚くほど成長する。

これは脳は楽しいと感じるときに神経細胞のネットワークを強く構築することが一因なのだと思う。

ここで楽しいと感じる範囲を超えて「学ばなければ」という姿勢になってしまうと、かえって成長が遅くなってしまうので注意が必要だ。

そもそも心底楽しいと思える遊びでなくなってしまったら続ける意味もない。

ポジティブな外力の影響を受ける

人は外力の影響を受けながら生きている。

それは環境であったり人であったりする。

外力に影響されない人間を目指すより、ポジティブな外力の影響下に身を置き、高みを目指す方が容易ではないか?

どの場所に身を置くかを積極的に考え、行動に移すことも大切である。

今いる環境、周りにいる人からはポジティブな影響を受けているか?

ネガティブな外力の中で自分のいる位置を相対的に見て「周りに比べれば…」と安心しようとしていないか?

今一度真剣に考えてみよう。