思考の種

覚書として

自分の人生をマネジメントするためのフィードバックの技術

自分の人生をマネジメントするためのフィードバックの技術

なぜフィードバックを行うのか?

フィードバックを行うのは目的を達成するためだ。

いくら明確な目的があっても、それが遠くにある場合には目標というマイルストーンを置きながら軌道修正しながら目的地への道程を着実に進んでいく必要がある。

フィードバックを行うのは期待していた結果と現実とのズレを認識し、さらに次の目標地点を調整するためである。

すなわちフィードバックとは人生の目的地への進路を見失わないための羅針盤なのである。

1日の振り返りを行う時には上手くいかなかった事に対してもしっかりと向き合う。

たとえ1日が上手くいかなかったとしても、フィードバックを行うことで1日をそこで締め、翌日にネガティブな感情を持ち越さないようにすることでモチベーションを維持していく。

過去を悔やんだり、望まぬ結果を無視したりしていたのでは前に進めない。

本質的には失敗というものは存在しない。ただフィードバックがあるだけだ。

フィードバックを通じて今後の行動をどう修正していくのかという事に時間を使う。

フィードバックによる強みの発見

フィードバックを繰り返していく中で自身の強みを発見し、その強みを目的達成のための手段とし次の目標を日々調整していく。 このように自身の強みを発揮できる方向を意識しながら進んでいくことで抜きん出た成長が期待できる。

では、具体的に何をすれば良いのか?

自己評価とフィードバックをもとに、パフォーマンス向上の計画を立てる。

強み発見のためのフィードバックでは記録を振り返りながら、何が上手くできたのか?なぜ上手くできたのか?を自問自答する。

自分が上手くできることの傾向を理解することで強みを見つけることができる。

強みと思われるものが見つかったら、今後の行動に活かせるように将来の計画に組み込んでいく。

チャンクコントロール

目的がなければ目標は存在し得ない。

目的だけでは、今必要な行動が見えてこない。

目的と目標、行動が相互関係を保ちながら存在する必要がある。

人生の目的からチャンクダウンして、年間目標→月間目標→週間目標→1日のタスクまで落とし込む。

行動計画の作成(チャンクダウン)

毎日寝る前に明日の行動計画を立てる。

1日の行動計画は週間目標をチャンクダウンして、具体的かつゴールが明確なアクションとして書き出す。

俯瞰で見たときに特に重要な目標をしっかり前に進めるために、1日に4つの「絶対にやること」を設定する。

行動計画は誰が読んでも理解できるレベルまで具体的に書く。

行動

4つの「絶対にやること」を最優先に今日の行動計画を実行する。

デイリーレビュー

1日の行動を振り返りながら、内省を行う。 自身との対話の中で、今後アクションを起こした方が良いと思われることや、排除すべき習慣を見極める。

新しい行動を追加するときには今日行っていた行動の中から同じ量だけ削減する必要がある。

注意すべきは新しい行動を追加するのと同じ量だけ、今日の行動の中から同じ量を削減しなければならないということだ。理由は時間は有限だからだ。

慣れないうちはここに躓きやすい。 モチベーションが高く、やるべきことがどんどん増えていくが行動が追いつかず未達成が続き、モチベーションが落ち込んでいき、フィードバック自体ををやめてしまうといった感じだ。

よって本来最初にすべきは引き算である。 今日の行動の中から明日は排除すべきものを見極める。 そこで空いたスペースに新しい習慣を入れる。

目標の再設定(チャンクアップ)

繰り返しフィードバックを行っていく中で、自分の上手くできることと、なかなか実行に移せないものの傾向が見えてくるはずだ。 過去に実行に移せなかったものは将来的にも実行に移せないと思った方がよい。 それよりも上手くできることにフォーカスし、その強みを最大限活かせる方向に目標を再設定していく。 目標の再設定では、人生の目的との整合性をしっかり考える。

目的への道のりは必ずしも1つではない。目標の再設定により、経路の最適化をはかる。

継続は力なり

人生をマネジメントするための絶大な力をもつフィードバックだが、その真価を得るには毎日の継続が不可欠である。 日々の繰り返しの中でフィードバックの形式は自分なりのやり方に変形していくであろう。 それでよい。 それもまた一つのフィードバックである。 但し、記録媒体に関しては可能な限り一つのものを使い続ける方がよい。 フィードバックは過去の積み重ねが力となる。 であるならば過去の記録は一元管理した方が効果的というわけだ。