思考の種

覚書として

ガングリオンがんぐりおん〔整形外科〕

ガングリオン
がんぐりおん
〔整形外科〕
 
原因/症状/検査・診断/治療
 
 手首や足首の関節の周辺によくできる腫瘤(かたまり)で、皮膚を下から盛り上げて隆起させます。腫瘤の中身は透明なゼリー状の液です。原因は明らかではありませんが、関節の酷使などにより、関節の中の液が移動してきて袋ができ、少しずつ濃縮されてたまるのではないかと考えられています。
 2mmから2cm大の腫瘤ができ、痛みはないか、あっても軽いものがほとんどです。若い女性に多くみられます。注射器で腫瘤を刺して、内部の液を吸引できれば診断がつきます。
 注射器で内容物を排出し、抜針後さらに針で開けた穴から内容物をできるだけ圧出させ、圧迫包帯をします。皮膚の上から指腹で強く押して破砕することもあります。小さく痛みのないものは、自然消滅することもあるので、放置することもあります。
 良性の病気ですので、さほど心配はありません。再発を繰り返し、痛みや美容上の問題となる場合は、手術によって摘出します。