思考の種

覚書として

強みを磨く


強みを磨く
 
ストレングスファインダーを組織運営に活かすには、どうすればよいであろう?
 

強みとは何か?

 
強みとは才能知識技術の掛け合わせである。
  • 才能とは、無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンであり、資質の組み合わせにより独自のものとなる。
  • 知識とは、学習と経験によって知り得た心理と教訓である。
  • 技術とは、行動のための手段である。

 
強みを築くには、才能が重要である。

 
それはなぜか?

 
それは、常に完璧に近い成果を得られる事が強みの絶対条件だからである。
どんな仕事であれ意思決定は分刻みで訪れ、反射的に決断している。そして、そこでの判断は最も抵抗の少ないシナプス結合(才能)を通して行われるためである。
また、知識、技術は歳をとってからでも修得する事ができるのだが、才能に関しては16歳前後でニューロンの反応パターンが固定されてしまい、つくりかえることは困難だからである。
そのため、自分の才能を把握し、必要な技術と知識の助けを借りて才能を磨けば、だれもが強みを活かした強固な人生を築くことができるのである。

 
 
 
組織における個人の強みの意味
 

マネジメントとは、人の強みを発揮させ、弱みを無意味にすることである。
byピーター・ドラッカー

 


組織活動において生産性を個人の能力の総和ではなく、相乗にするためには個人の強みにフォーカスする必要がある。

強みにフォーカスした、マネジメントにおけるマネジャーの仕事は信頼関係構築、強みの理解、強みへの投資を絶えず繰り返すことである。

「強みを活かす」とは「人を活かす」ことであり、強みにフォーカスしたマネジメントによって、部下のQOL3倍、エンゲージメントは6倍になるというデータが出ている。

 
人事考課と個人の強みの関係

 
評価のバイアス問題
 
人は自分の得意ことを重要と評価し、不得意なことはあまり重要ではないと評価する傾向にある。
 
多少のミスは気にせずにガンガン行動するタイプの人間が評価者になると、「積極性」のある人間を高く評価し、「正確だが慎重」な人間を「行動力に欠ける」と低く評価する傾向にある。
逆に慎重に仕事を進めるタイプの人間が評価者になると、「正確さ」のある人間を高く評価し、「積極的だが正確さに劣る」人間を「軽率」と低く評価する傾向がある。

 
では、どのような基準で評価を行えばよいのであろうか?

 
答えはマネジメントが「人の強みを発揮させ、弱みを無意味にすることである」のであるのならば、「強みを発揮できているか?」を評価し、「弱みを打ち消す人員配置」を行うべきである。
そのためには個々人の強みと、その特性を十分に理解する必要がある。
 
これらの目的をもって、ストレングスファインダーを実施する。