思考の種

覚書として

着想の捕らえ方

着想の捕らえ方

人は考えたことをすぐに忘れるので、着想は記録に残す必要がある。

では、どのように記録に残すのか? 

  1. アナログで書き留める
  2. デジタルで書き留める
  3. イメージで記録する
以上の3つの方法に関して考察する。
 
「アナログで書き留める」は古典的だが応用範囲が広く、文字でも図でも記録が残せる。
1番のメリットはペンさえあれば基本的にどこでも記録をとれることであろう。
昔であれば記録用紙は一定の規格で統一した方が取り回しが良かったであろうが、アナログメモは最終的にはデジタルに変換するので、用紙はどのようなもの(レストランのナプキンやホワイトボードなど)でも問題ない。
 
最終的に情報は一元管理したいので、アナログメモはスキャンにより、デジタルに変換する。
この際にOCRをかけたり、デジタルでキーワードを入れるなどして、検索性を高めておくと活用の可能性が高まる。
 
「デジタルで書き留める」ことのメリットは検索性の高さとアウトプットのしやすさである。
検索性が高まることで、情報が埋もれる可能性が低くなり、コンテキストなどの技術の発達によりセレンディピティを生み出す可能性も秘めている。
コピペで文章を移動させられることにより、手書きの転写に比べアウトプットのスピードは劇的に高まる。
また、情報をクラウドで一元管理することで端末に縛られることなく自分の情報にアクセスできることも大きな強みである。
ただし、アナログメモに比較しての書き込み形式の自由度の低さや、思考時間の欠如(コピペの副作用)などのデメリットもあるので万能とは言えない。
 
「イメージで記録する」ことのメリットは情報量の多さと、右脳への刺激である。
今はスマホやデジカメなどの機器を使い、容易にデジタル写真の撮影ができるので、イメージでの記録がとりやすくなっている。
イメージはテキストに比べ、圧倒的な情報量をもっているので、着想を得られそうなモノがあったらとりあえず写真を撮っておくとよいであろう。
ただし、イメージは理解するために脳内でテキストに変換(圧縮)するという工程が入るので、1度イメージのエッセンスをテキストに変換した場合は、そのテキストもイメージと一緒に記録しておく。
 
これらの方法で記録を残す際の原則は1つのノート(紙)に1つのテーマであること。
理由は1つのノート(紙)に複数の内容が混在していると、後で利用するときの取り回しが悪くなるためである。
2つの着想から新しい1つのアイデアができた場合には、そのアイデアのノート(紙)を新たに作成する。
 
着想はとにかく数を集める事で活きてくる。
どのような状況でも着想を取りこぼさないよう用意をしておこう。